【後編】「エンタメ×テクノロジー」で事業再構築補助金を採択!スタートアップ企業が外部CFOサービスを利用する意義とは!?

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株式会社 BOY NEXT DOOR

代表取締役 中村 慎之介氏

▼企業紹介

株式会社BOY NEXT DOOR(以下、ボイネク)
2014年12月創業(2022年に社名変更を行い、第二創業期)

2014年より展開するサロンモデルと美容師をマッチングするプラットフォーム「Coupe」や、メンズタレント/インフルエンサーのマネジメントを行う「BOY NEXT DOOR」を基盤に、2023年よりテック領域にも参画したエンタメテックスタートアップ。2021年にはサイバーエージェントからMBOを果たし、新経営体制にて総額1億円を資金調達した。

HP:https://boynextdoor.jp/
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000012750.html

■タレントマネジメント事業

SNS総フォロワー数100万人を超えるメンズYouTuberグループ「真夜中の12時」が所属。TBS「よるのブランチ」やテレビ朝日「あざとくて何が悪いの?」・関西テレビ「恋なんて、本気でやってどうするの?」にも出演。その他、YouTubeでは短編ドラマを公開し、総再生回数は、総再生回数3,000万回を突破(恋愛ドラマの総再生回数は471万回)。俳優やモデル活動などマルチなジャンルで活躍中。他にも多数のインフルエンサーが在籍。

■ライバーマネジメント事業

ライブ配信者の育成やマネジメントを行う事業で、業界黎明期の2018年に発足、累計所属数は数百名を誇る。現在は、株式会社ディー・エヌ・エーが提供する「Pococha」や、Bytedance社の「TikTok LIVE」、歌特化ライブ配信アプリ「ColorSing」などのライブ配信アプリを中心にサポートをしている。またグループ内に、有名ベーシストで現役ライバーでもある瀧元風喜氏が代表を務めるミュージシャンに特化した「BABEL MUSIC」がある。

■プラットフォーム事業(アプリ)

「ボイネク」は"推しがあなたの日常生活に"をコンセプトに、国内初のメンズタレント/インフルエンサーとファンを繋ぐプラットフォーム。※23年内にβ版をクローズドリリース予定。

■プラットフォーム事業(web)

ヘアカタログやSNSに掲載されるサロンモデルと、美容師をマッチングするWebプラットフォーム「Coupe」を運営。1,200名のサロンモデルが登録。これまで平均8時間かかっていたサロンモデルの呼び込みは5分へ短縮され、美容師の負担軽減に。

インタビュー後編では、2021年から代表取締役を務める中村慎之介氏をお迎えし、融資・補助金の獲得や、「外部CFOサービス」の魅力などについて語っていただきました。

▶▶前編インタビューはこちら◀◀


■融資・補助金の獲得について

鬼塚:融資や補助金の申請支援に関して、進め方やスピード感・調達額などについて評価いただきたいです。

中村:現時点で融資2,000万円、補助金2,000万円の採択においてサポートいただきました。スピード感や調達金額に関しても、とても満足しています。融資や補助金に関して、知識も実践知もなく、社内で対応できる人材もいなかったため、一任できてとても助かりました。

鬼塚:特に良かったと感じる点はありますか?

中村:外部CFOサービスの一環でしたが、マンスリーミーティングがとても良かったです。会社情報を共有することで、認識齟齬なく進行できる為、自分自身が割く時間も最小限にすることができ、その分組織構築などに時間を費やすことができました。経営者としてどこにリソースを割くべきか日々考え行動しているのですが、融資や補助金などに思考や時間を取られなかったのは非常にありがたかったです。

■「外部CFOサービス」の利用価値について

鬼塚:お力添えできて嬉しく思います。仰る通りで、当社が顧問として参画していた為、会社情報も潤沢な状態で申請支援が行えました。顧問契約の無いスポットでの依頼であれば、もう少しお時間頂いたかもしれません。一方で、融資や補助金の申請支援に関して、改善点はありますでしょうか?

中村:不満な点は本当にないです。進行方法や成果・スピード感全てに満足しています。強いて挙げるとするならば、企業のフェーズごとに獲得できる融資や補助金が一覧化されているとありがたいですね。補助金の制度や融資のタイミング・各種金融機関の強み・将来的に活用可能な資金調達手法が事前に一覧で可視化できると、あまり融資や補助金関係に時間を割けない立場であっても、やるべきことが理解しやすいのかなと感じています。

鬼塚:貴重なご意見ありがとうございます。企業フェーズごとの融資や補助金の可視化については、今後力を入れていきます。本当は使いたかったけど申し込めなかった補助金制度などはありますか?

中村:補助金に関してはないですね。融資に関しても、必要なタイミングで民間銀行や保証協会を使った資金調達ができました。

鬼塚:実際に融資や補助金を申請するにあたって大変だったことはありますか?当初思い描いていた形とのギャップもあれば教えてください。

中村:本当に大変なことはなかったです。大変なことがなかったということがある意味ギャップでした。フラットに振り返っても、私の稼働が殆どなかったです。ご提案いただいた上で認識を合わせるくらいしか作業としてはやっていなかったと思います。

鬼塚:ありがとうございます。次に、実際に事業再構築補助金が採択されたときのお気持ちをお伺いさせてください。

中村:率直にとても嬉しかったです。補助金に関しては給付型であったため、財務面的にも非常に助かりました。一般的に事業再構築補助金の採択率は高くないことは知っていたため、採択されたことによって弊社の事業が評価されたと感じ、事業への熱意も一段と強くなりました。

鬼塚:よかったです。採択結果を知った際は、私も御社のファンの一人として、非常に嬉しく思いました。

■「外部CFOサービス」の利用価値について

鬼塚:最後に、「外部CFOサービス」はどのような企業におすすめだと思いますか?

中村:起業当初からエクイティ調達・シリーズAフェーズの企業には、特におすすめだと思います。このフェーズの企業は、経営体制が整いきっていない場合が多く、社長の仕事も多岐に渡るため、財務周りの仕事をアウトソースできるのはとても魅力的だと感じています。

鬼塚:「外部CFOサービス」は、創業期・成長期の企業の皆様にも利用いただいています。一方で、小規模・中規模企業の皆様からも依頼をいただいており、企業フェーズとしても幅広く対応しています。弊社には国税OBの担当者も在籍しているため、事前に申請チェックを行い、成功率を高めることができます。

中村:企業状況をきちんと理解した上でサポートいただけるのは、経営者としてはとてもありがたいです。私からも質問したいのですが、具体的にどのようなお客様がいらっしゃるのでしょうか?

鬼塚:個人店や創業50年を迎える会社など、創業年数や会社規模などは幅広いです。主に中小企業がメインとなりますが、スタートアップの皆様にも融資や補助金・エクイティ調達 ・投資家ネットワーキングの提供などを単発的に提供するケースも多いです。

中村:柔軟に対応してくださる所も魅力の一つですよね。私の知り合いの経営者にもぜひ知ってもらいたいので、紹介させてください!事業を成長させていくにあたって、今後も財務面の強化は必要となるため、フェーズに合わせてご支援いただきたいです。今後ともよろしくお願いいたします!

▶▶前編インタビューはこちら◀◀


【インタビュアー紹介】

鬼塚 明日海

2012年3月に大学院を卒業後、会計事務所に勤務。一般会計、資金繰り、管理会計業務等に従事。在籍中に中小企業診断士資格を取得。その後、個人事業主を経て、現在は御茶ノ水総合研究所の役員として、融資や補助金・エクイティといった資金調達の支援・事業計画策定・ファイナンシャルアドバイザリー等を行う。

<得意分野>

・資金調達支援(補助金、融資、エクイティ)

・財務改善支援

・経営管理支援


【外部CFOサービスについて】

経営者のパートナー(外部CFO)として、財務面の戦略立案や実行支援を行います。

特に、エンジェル投資家や融資による資金調達・補助金や助成金の活用・設備投資等を図る創業期の企業や、人員及び管理業務増大への対応・組織化や内部統制の整備を求められる「成長期」の企業に、多く利用されています。

<支援内容>

・資金調達

・資金繰り改善

・事業承継

・事業売却(M&A)

・IPO

この記事を書いた人

株式会社御茶ノ水総合研究所